賃貸のおとり物件を見抜く方法は?宅建士が教える確認ポイントと不動産会社の選び方

賃貸のおとり物件を見抜く方法を解説する宅建士もっさん 賃貸有益情報

こんにちは!福岡の不動産会社で働く現役宅建士のもっさんです。

賃貸物件を探していると、こんな経験はありませんか?

「家賃も立地も理想どおり!この部屋に住みたい!」

そう思って問い合わせたのに、

「その物件は先ほど決まりました。別の物件をご紹介します」

と言われるケースです。

せっかく見つけたのに募集終了なんて、ガッカリしますよね(泣)

しかも別の物件ばかり紹介されると「最初から契約できない、おとり物件だったのでは?」と疑いたくなる気持ちも分かります。

ただし、問い合わせた物件が募集終了していたからといって、すべてがおとり物件とは限りません。

福岡でも条件の良い部屋は、掲載された直後や退去前に申し込みが入ります。サイトへの反映が間に合っていないこともあるんだよね。

この記事では、おとり物件と通常の募集終了の違い、不動産会社へ確認したいこと、信頼できる担当者の見分け方を解説します。

もっさんが不動産業界へ入る前に経験した、ちょっと苦い部屋探しの話も紹介するよ!

結論|募集終了だけでおとり物件とは判断できない

まず知ってほしいのは、募集が終わっている物件には複数のパターンがあることです。

状況どのような状態?考え方
申し込みが入った直後問い合わせる少し前に募集が終わった通常の募集終了である可能性が高い
情報の更新が遅れている管理会社と掲載サイトの情報に時間差があるすぐにおとり物件とは断定できない
契約できない物件で集客している実在しない、取引できない、取引する意思がないおとり広告に該当する可能性がある

消費者庁は、不動産のおとり広告について次のような表示を不当表示としています。

  • 物件が存在せず実際には取引できない
  • 物件は存在するが契約済みなどで取引できない
  • 物件は存在するが、その物件を取引する意思がない

詳しくは消費者庁「不動産のおとり広告に関する表示」で確認できます。

不動産公正取引協議会連合会のおとり広告ガイドラインでも、同じような基準が示されています。

とはいえ、一般の方が広告だけを見て「これはおとり物件だ!」と判断するのは難しいです。

募集終了と言われたことだけでなく、その理由をきちんと説明してくれるか。その後の対応まで見て判断するのがおすすめだよ!

問い合わせ時に確認したい7項目

気になる物件を見つけたら「まだ空いていますか?」だけで終わらせず、次の内容も聞いてみましょう。

確認すること質問例
現在も申し込めるか「今の時点で申し込みできますか?」
内見できるか「この部屋を実際に内見できますか?」
空室か入居中か「現在は空室ですか?退去前ですか?」
初期費用はいくらか「概算の初期費用を出してもらえますか?」
必須費用はあるか「消毒費やサポート費は契約上必須ですか?」
募集終了した理由「すでに申し込みが入ったということですか?」
同じ建物に募集があるか「同じ建物で現在申し込める部屋はありますか?」

ここまで質問したとき、分かる範囲で答えてくれる不動産会社なら比較しやすくなります。

反対に物件の状況をほとんど説明せず、

「詳しい話は来店してからです」

「その物件より良い部屋がありますよ」

と別の話ばかり進められると不安になりますよね。

もちろん、来店を求められただけで悪い会社とは限りません。電話やメールでは説明しにくい条件もあります。

ひとつの発言だけで決めつけず、質問に向き合ってくれるかを見てほしいです。

こんな対応が続く場合は一度立ち止まろう

次のような対応が何度も続く場合は、別の不動産会社にも相談してみましょう。

  • 問い合わせた物件が毎回募集終了している
  • 現在の募集状況をはっきり教えてくれない
  • 問い合わせた部屋の内見をさせてもらえない
  • 希望条件と違う物件ばかり紹介される
  • 予算より高い物件へ強引に誘導される
  • 初期費用の内訳を見せてもらえない
  • 理由を説明せず「今日決めないとなくなる」と急かされる

ただし、福岡でも人気物件は本当に早く決まります。

特に2月から4月は、退去する前に次の入居者が決まることも珍しくありません。

そのため「急いでください」と言われただけで、悪い営業担当者だと判断する必要はないよ。

現在ほかに申し込みがあるのか。なぜ急ぐ必要があるのか。そこまで説明してくれるかが大切なんです。

もっさんの体験談|予算を伝えた意味はどこへ?

もっさんも不動産業界へ入る前、インターネットで安い物件を探して不動産会社を回ったことがあります。

ある営業担当者には「家賃は8万円まで」と伝えていました。

ところが紹介されるのは、家賃9万円前後の物件ばかり。

「いやいや、予算を伝えた意味はどこへ……(泣)」

当時は不動産の知識がなかったので、営業担当者に強く勧められると「これくらい払わないと良い部屋には住めないのかな」と不安になったんだよね。

一方、別の不動産会社ではまったく違う対応をされました。

もっさんがインターネットで見つけた安い物件の画面を見せると、担当者がこう教えてくれたんです。

「この部屋はごみ置き場の真上なので、夏場はにおいが気になる可能性があります」

安い物件を否定するだけでなく、安く募集されている理由まで説明してくれました。

そのうえで別の部屋を提案してくれたので、最終的には紹介されたほうを選びました。

少し家賃は上がりましたが、実際に住んでみると満足できる部屋だったんです!

この経験から、安い部屋をたくさん見せてくれる人より、物件の悪い部分まで教えてくれる人のほうが信頼できると思うようになりました。

不動産営業も人なので相性はあります。

それでも、契約を急がせるだけの人より、一緒に悩んでくれる人へお願いしたいですよね!

物件だけでなく初期費用も比較しよう

同じ物件でも、不動産会社によって初期費用の見積もりが違う場合があります。

確認したいのは家賃だけではありません。

  • 仲介手数料
  • 保証会社利用料
  • 鍵交換費用
  • 火災保険料
  • 室内消毒費
  • 24時間サポート
  • 簡易消火器などの付帯商品
  • 退去時の室内クリーニング費

消毒費や24時間サポートは、管理会社の契約条件として必須の場合と任意の場合があります。

何でも外せるわけではありません。それでも、

「この費用は契約上必須ですか?」

と確認してみる価値はあるよ!

火災保険も管理会社の指定でなければ、必要な補償条件を満たした別の保険を選べる場合があります。

もっさんが実際に比較したケースでは、同程度の補償内容でも2年間で約2,000円から6,000円安くできました。

ただし、安ければ何でもよいわけではありません。

借家人賠償責任や個人賠償責任など、管理会社が指定する補償条件は必ず確認してくださいね。

3件以上見るなら比較メモを作ろう

複数の部屋を内見すると、最初に見た物件の記憶が少しずつ消えていきます。

「キッチンが広かったのはどっちだっけ?」

こうなるんだよね(笑)

スマートフォンのメモで大丈夫なので、次の項目を残しておきましょう。

比較項目物件A物件B物件C
家賃・管理費
駅までの距離
初期費用の総額
必須オプション
内見で気になった点
現在の募集状況

「家賃は安いけれど初期費用が高い」「駅には近いけれど周辺の音が気になる」など、物件ごとの違いが見えやすくなります。

写真も撮影できるなら、物件ごとに分けて保存すると比較しやすいよ!

内見後に即決を求められたらどうする?

条件の良い部屋は、内見した当日に別の申し込みが入ることもあります。

そのため「絶対に即決しない」と決めてしまうのも、もったいない場合があります。

もっさんがおすすめするのは、内見前に譲れない条件を決めておく方法です。

  • 無理なく払える家賃か
  • 初期費用を準備できるか
  • 通勤や通学に無理がないか
  • 周辺環境に大きな不安がないか
  • 騒音やにおいが気にならないか
  • 必須条件を満たしているか

ここを確認して納得できたなら、早めに申し込む判断もありです。

急かされたから申し込むのではなく、自分の条件を満たしたから申し込む。

この違いがとても大切なんだよね。

即決するときの注意点は、賃貸の内見で即決して大丈夫?現役宅建士が教える失敗しない部屋の選び方でも詳しく解説しています。

おとり物件かもと思ったときの対処法

不自然な広告だと感じたら、まず掲載画面を保存しましょう。

物件情報だけでなく、掲載日、家賃、所在地、不動産会社名が分かる状態でスクリーンショットを撮っておくと安心です。

そのうえで次の順番で確認します。

  1. 不動産会社へ現在の募集状況を確認する
  2. 募集終了なら、いつ申し込みが入ったか確認する
  3. 掲載サイトの情報提供窓口へ相談する
  4. 必要に応じて不動産公正取引協議会などへ相談する

一度募集終了になっただけで、すぐに違反と決めつける必要はありません。

ただ、同じ物件が長期間掲載され続けているなど、不自然な状態なら記録を残して相談して大丈夫だよ。

福岡で部屋を探す方におすすめの記事

住む場所がまだ決まっていない方は、次の記事も参考にしてください。

よくある質問

問い合わせた物件が募集終了なら、おとり物件ですか?

募集終了だけでは判断できません。

申し込みが入った直後や、掲載情報の更新が間に合っていない可能性があります。

募集終了になった理由と、不動産会社の説明まで確認してみよう!

同じ物件を複数の不動産会社が掲載しているのは問題ですか?

同じ物件を複数の不動産会社が仲介できることはあります。

複数社が掲載しているだけで、おとり物件とは判断できません。

ただし会社によって情報の更新時期が違うため、最新の募集状況を確認してください。

内見前に初期費用を確認できますか?

概算であれば出してもらえる場合があります。

ただし入居日、保証会社、火災保険、日割り家賃などによって最終金額は変わります。

「概算でよいので、初期費用の内訳を見せてもらえますか?」

このように聞けば大丈夫だよ!

まとめ|良い物件と正直な担当者を探そう

問い合わせた部屋が募集終了していても、それだけでおとり物件とは限りません。

大切なのは、募集状況を説明してくれるか、初期費用の内訳を見せてくれるか、デメリットまで正直に伝えてくれるかです。

もっさん自身も、安い物件を勧めるだけの担当者より、安い理由や注意点まで教えてくれた担当者に助けられました。

良い物件を見つけることは大切です。

でも、その物件について正直に話してくれる担当者を見つけることも、失敗しない部屋探しにつながると思うんだよね。

焦らず比べながら、自分が納得できる部屋を選べば大丈夫だよ!

この記事が、福岡で部屋を探している方の参考になればうれしいです!

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