賃貸の初期費用はどこまで下げられる?外せる費用・外せない費用を宅建士が解説

賃貸初期費用で外せる費用と外せない費用を解説する宅建士もっさん 賃貸有益情報

こんにちは!

福岡の不動産会社で働く現役宅建士のもっさんです。

最近はSNSで

「賃貸の初期費用は削れる!」

「鍵交換費や消毒費は断ってOK!」という投稿を見かけます。

数万円安くなるなら、試してみたくなりますよね!

ただ、SNSで紹介されている方法がすべての物件で通用するわけではありません。

任意で外せる費用もあれば、管理会社や貸主が契約条件として指定している費用もあります。

もっさんも実務で

「動画では外せると言っていました!」

と強く主張され、管理会社との話がまとまらなくなったケースを経験しました。

確認することは悪くありません。

問題になるのは、必須条件だと説明されたあとも「絶対に外してください」と無理な交渉を続けてしまうことなんだよね。

この記事では、賃貸の初期費用で相談できる項目、外すのが難しい項目、角が立ちにくい聞き方を解説します!

結論|初期費用は全部削れるわけではない

賃貸の初期費用は、大きく3つに分けて考えると分かりやすいです。

分類主な費用交渉の考え方
相談できる可能性がある礼金、家賃、フリーレント、任意オプション貸主や管理会社の判断による
条件次第で選べる火災保険、鍵交換、消毒施工、24時間サポート指定か任意か確認する
外すのが難しい保証会社利用料、前家賃、日割り家賃、必須の清掃費契約条件なら原則必要

大切なのは、費用名だけを見て「払わなくていい」と判断しないことです。

同じ鍵交換費でも、物件によって任意の場合と必須の場合があります。

インターネットで「外せる」と書かれていても、自分が申し込む物件の契約条件が優先されるよ!

賃貸初期費用で確認したい8項目

見積書を受け取ったら、次の項目を確認しましょう。

費用外せる可能性確認したいこと
敷金低い募集条件として決められているか
礼金相談できる場合あり貸主へ相談可能か
仲介手数料会社による金額と承諾内容
保証会社利用料低い保証会社への加入が必須か
鍵交換費物件による必須か希望制か
火災保険料物件による指定保険か自分で選べるか
消毒・害虫駆除費物件による契約条件か任意商品か
24時間サポート物件による管理サービスに含まれる必須費用か

「ネットで不要だと見ました」と伝えるより、

「この費用は契約上必須ですか?」

と聞くほうが話はスムーズです。

必須なら支払う。任意なら必要性を考えて決める。

まずはこの判断で大丈夫だよ!

礼金や家賃は相談できる場合がある

礼金や家賃は、貸主の判断で相談できる場合があります。

例えば、長期間空室になっている物件や、入居希望者が少ない時期なら交渉に応じてもらえる可能性があります。

ただし、必ず安くなるわけではありません。

人気物件や複数の申し込みが入っている物件では、値下げに応じる理由がないからです。

特に福岡の2月から4月は動きが早く、退去前に次の入居者が決まることもあります。

この時期に何度も値下げを求めると、提示条件で申し込んでいる別の方が優先される可能性もあるんだよね。

もっさんなら、家賃と礼金の両方を何度も交渉するより

「礼金だけ相談できますか?」

のように希望をひとつに絞ります。

難しいと言われたら、条件を受け入れるか別の物件を探す。これくらいの距離感がおすすめです!

仲介手数料は金額と承諾内容を確認する

居住用賃貸の仲介手数料には上限があります。

原則として、不動産会社が貸主と借主から受け取れる金額は、それぞれ賃料の0.55か月分以内です。

ただし依頼者の承諾がある場合は、貸主と借主から受け取る合計が賃料の1.1か月分以内となる範囲で、一方から0.55か月分を超えて受け取れる場合があります。

詳しくは国土交通省の民間賃貸住宅に関する相談対応事例集で確認できます。

「法律では0.55か月分だから、半額にしてください!」

と契約直前に伝えると、話がまとまらなくなる場合があります。

最初に問い合わせる段階で、

「借主が負担する仲介手数料はいくらですか?」

と確認するのがおすすめだよ!

仲介手数料を重視するなら、申し込み前に複数の不動産会社を比較しましょう。

鍵交換費は必ず外せるとは限らない

SNSでは「鍵交換費は断れる」と紹介されることがあります。

しかし、すべての物件で自由に外せるわけではありません。

  • 入居者が希望した場合だけ交換する
  • 防犯上の理由から必ず交換する
  • 管理会社指定の鍵交換を契約条件にしている
  • カードキーの登録費用が必要になる

このように物件によって扱いが違います。

鍵交換をしない場合、前の入居者が使用していた鍵との関係も気になりますよね。

費用だけで判断せず、

「鍵交換は契約上必須ですか?」

「交換しない場合は、以前の鍵をそのまま使いますか?」

と確認してみましょう。

国土交通省も、鍵交換費用などの特約について契約前に確認するよう案内しています。賃貸住宅の入居・退去に係る留意点

消毒費や24時間サポートは必須と任意がある

消毒施工、害虫駆除、簡易消火器、24時間サポートなどは、管理会社によって扱いが違います。

仲介会社が案内している任意商品なら、外せる可能性があります。

一方、管理会社の入居条件や建物全体の管理サービスに含まれている場合は、外すのが難しいです。

見積書へ記載されているだけでは判断できません。

もっさんがおすすめする聞き方は、次のとおりです。

「これは管理会社の契約条件ですか?」

「任意の商品なら、今回は外しても大丈夫ですか?」

この聞き方なら、無理な値下げ要求にはなりません。

分からない費用を確認するのは、まったく悪いことではないよ!

火災保険を自分で選べる場合もある

賃貸では、火災保険への加入を契約条件としている物件が一般的です。

ただし管理会社から案内された保険に必ず加入するのか、自分で同程度の補償を用意できるのかは物件によって異なります。

もっさんが実際に比較したケースでは、指定された内容と近い補償条件でも、2年間で約2,000円から6,000円安くできました。

確認するときは、

「火災保険は指定ですか?」

「同じ補償条件なら、自分で加入しても大丈夫ですか?」

と聞いてみましょう。

ただし安さだけで選ぶのはおすすめしません。

  • 借家人賠償責任
  • 個人賠償責任
  • 家財補償
  • 管理会社が指定する保険金額

これらの条件を満たしている必要があります。

管理会社指定の保険が契約条件なら、無理に外すことはできません。

敷金0円でも清掃費が必要な場合がある

最近の福岡では、敷金0円の賃貸物件も増えました。

ただし敷金を取らない代わりに、

「退去時の室内クリーニング費として家賃1か月分」

などの条件を設けている管理会社もあります。

「敷金0円なのに、結局払うの?」

と思いますよね。

正直なところ、もっさん個人としては、最初から敷金として預ける形のほうが分かりやすかったと思うんだよね。

それでも清掃費が契約条件になっている場合、費用そのものを外すのは難しいです。

ただ、支払う時期を相談できる管理会社はあります。

「清掃費が必要なのは理解しています。契約時ではなく退去時の支払いにできますか?」

このように聞けば、値下げではなく支払い時期の相談になります。

ただし退去時払いになっても費用が免除されるわけではありません。将来必要になるお金として準備してくださいね。

もっさんが経験した「交渉しすぎ」で話が止まったケース

もっさんが実務で対応したお客様から、

「SNSでは初期費用を外せると言っていました」

と相談されたことがあります。

費用の確認だけなら、もちろん問題ありません。

ところが、管理会社から必須条件だと説明された項目についても「全部外してください」と交渉が続きました。

管理会社へ何度か確認しましたが、条件は変えられませんでした。

それでも折り合いがつかず、最終的に契約へ進めなくなったんです。

数万円を安くしたかっただけなのに、気に入った物件へ住めなくなるなんて悲しいですよね(泣)

ここで伝えたいのは、交渉しただけで申し込みを断られるという話ではありません。

分からない費用は、遠慮せずに確認して大丈夫です。

ただ、必須条件だと説明されたあとも無理な要求を続けると、貸主や管理会社から「入居後もトラブルになるかもしれない」と心配される可能性があります。

確認と無理な交渉は別物。この違いは覚えておいてほしいです。

初期費用を下げたいときの正しい手順

初期費用を見直すなら、次の順番で進めましょう。

1.見積書の内訳を出してもらう

総額だけでは、どの費用が高いのか判断できません。

項目名と金額が分かる見積書を出してもらいましょう。

2.必須費用と任意費用を分ける

分からない項目について、

「契約上必須ですか?」

と確認します。

任意なら、内容を聞いたうえで必要か判断してください。

3.相談したい項目を絞る

家賃、礼金、仲介手数料、鍵交換費、消毒費など、すべてを一度に交渉するのはおすすめしません。

優先順位を決めて、相談する項目を1つか2つに絞りましょう。

4.難しいと言われたら判断する

条件を外せない場合は、そのまま契約するか別の物件を探します。

何度も同じ交渉を繰り返すより、自分の予算に合う物件を探すほうが早い場合もあるよ!

初期費用を抑えやすい物件の探し方

交渉だけでなく、最初から初期費用が低い物件を探す方法もあります。

  • 礼金0円の物件
  • 仲介手数料が低い不動産会社
  • フリーレント付き物件
  • 保証会社利用料が低い物件
  • 鍵交換が希望制の物件
  • 任意オプションが少ない物件
  • 敷金・清掃費の条件が明確な物件

家賃が同じでも、契約条件によって初期費用は大きく変わります。

ひとつの費用だけを見るのではなく、最終的な支払総額で比べるのがおすすめです。

福岡への引越しに必要な総額は、福岡の引越し費用はいくら?賃貸初期費用から家具家電まで解説で詳しく解説しています。

不動産会社の選び方は、賃貸のおとり物件を見抜く方法は?宅建士が教える確認ポイントと不動産会社の選び方も参考にしてください。

よくある質問

賃貸の初期費用は値下げできますか?

礼金や家賃、任意オプションなどは相談できる場合があります。

ただし貸主や管理会社が決めた契約条件は、外せないこともあります。

まずは値下げを求めるのではなく、必須費用か任意費用かを確認しよう!

鍵交換費は断れますか?

希望制なら断れる場合があります。

管理会社が防犯上の理由などから契約条件にしている場合は、外すのが難しいです。

交換しない場合に以前の鍵を使うのかも確認してください。

消毒費や24時間サポートは必須ですか?

物件によって異なります。

任意商品なら外せる可能性がありますが、管理会社の契約条件なら原則必要です。

見積書を受け取った段階で確認しましょう。

まとめ|値下げより「必須か任意か」を確認しよう

賃貸の初期費用は、すべて自由に削れるわけではありません。

礼金や任意オプションなど、相談できる可能性がある費用もあります。

一方で保証会社利用料、前家賃、管理会社指定の鍵交換費やサポート費など、契約条件なら外すのが難しい費用もあります。

もっさんとしては

「これ全部外してください!」

と交渉するより

「この費用は契約上必須ですか?」

と確認する方法がおすすめです。

聞くだけなら何も悪くありません。

難しいと言われたら、条件を受け入れるか別の物件を探せば大丈夫だよ!

数千円を下げることだけに集中して、本当に気に入った物件を逃してしまうのはもったいないです。

自分の予算と物件の優先順位を整理し、納得できる条件で新生活を始めてくださいね。

この記事が、初期費用の見積書を見て悩んでいる方の参考になればうれしいです!

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